白内障手術後には、必ずといっていいほど抗菌点眼薬、ステロイド系抗炎症点眼薬、非ステロイド系抗炎症点眼薬の3点セットが処方されます。
お決まりの処方なので、あまり考えずにわたしてしまいますが、
よくよく考えると、抗炎症薬が2種類入っているので、効果が重複しています。
塗り薬にもステロイド系と非ステロイド系がありますが、一緒に塗ることはほとんどありません(見たことないです)。
そもそも、ステロイド系抗炎症薬に強い抗炎症作用があるので、弱い非ステロイド系のものは必要なのでしょうか?
結果的にいうと、もちろん非ステロイド系抗炎症点眼薬は必要です。
昔から白内障手術後の点眼薬は3点セットがお決まりで使われているので必要ないわけ無いです。
非ステロイド系抗炎症点眼薬いわゆるNSAIDS点眼薬は、ステロイド系点眼薬に比べ、
白内障手術後の合併症である嚢胞性黄斑浮腫の発症リスクを減らしてくれます。
嚢胞性黄斑浮腫が起こると視力が低下してしまうおそれがあり、
その予防として、術後しばらくは、ステロイドと一緒にNSAIDSが使用されるわけです。