熱性痙攣の予防薬といえばダイアップ坐薬ですが、向精神薬なので使用には注意が必要です。
熱性痙攣は熱が高い時よりも、熱があがっている途中が一番起こりやすいと言われています。
なので、予防薬は、熱が上がりそうだなとおもったら早めに入れてあげます。
ちなみにダイアップの添付文書には、
1日1~2回、直腸内に挿入するとなっています。
つまり、1日2個つかえるわけです。
まず添付文書通りの使用である1日2個は問題ありません。
ただ、ちょっと注意が必要なのが、次の日の3回目の使用です。
ダイアップは半減期(薬の成分が体の中で半分になるまでの時間)が35時間と効き目が持続する薬剤です。
ダイアップは1日2回使う時は、通常8時間程度あけて、2回目を使用しますが、この時点で、1個目の成分はほとんど体の中に残っているで、倍の量になります。
ただ、これは添付文書で、2個使えると書いてあるので想定内です。
ところが、
さらに、8時間あけて翌日に3個目を使用したとすると1個目と2個目の成分がまだ両方共体の中に残っているので、
ほぼ3倍量になってしまいます。
これだと流石に量が多すぎます。
ダイアップは、向精神薬で、3倍量は怖いですね。
なので、ダイアップは1回の発熱で使用するのは2回までとするのが一般的です。
半減期が長いので、2回使うと効果は次の日も十分期待できます。
熱性痙攣は熱があがっている途中が起きやすいので、その段階がすげれば、3回目は必要ありません。
どうしても心配なら、3回目使う前に医師の指示を仰ぎましょう。