栄養ドリンク剤でやたらと強調されるタウリン1000mgというのは、
医薬品と比べて多いのでしょうか?
栄養ドリンク剤の商品名には、1000、2000、多いもので3000という数字が書かれているものがあります。
これは、栄養ドリンク剤に含まれるタウリンの量を強調して商品名に冠したものです。
やたら強調するので、栄養ドリンクのメインはタウリンなのでしょう。
このタウリンにはいったいどういった効果があるのでしょうか?
病院で、処方される薬にタウリン散という医薬品があります。
このタウリン散は、薬効分類名が肝・循環機能改善剤となっており、
医薬品添付文書の効能又は効果は、
・高ビリルビン血症における肝機能の改善
・うっ血性心不全
となっています。
つまり肝臓のお薬なのです。
まず、タウリンには胆汁酸の分泌を促進する働きがあります、また、体や細胞を正常状態に保つ作用(ホメオスタシス)もありま。
胆汁酸は肝臓で作られるので、胆汁酸の分泌を促進るということは、肝臓の機能を促すことになります。
また、ホメオスタシスがあるので、体調がよくないときに、体や肝臓が正常状態な状態(健康な状態)に戻してくれる効果もあります。
医療用のタウリンの使い方は、
1回1gを、1日3回服用が通常の使い方です。ちなみに、医療用タウリンは、98%タウリン含有の製剤なので、
1gとは、タウリン980mgのことをいいます。まぁ、約1000mgといっていいでしょう。
つまり、
肝臓の薬として使う時、
約1日3000mgを服用するのです。
あれ?意外と少ないですよね?
栄養ドリンク剤は、最高でタウリン3000mgを含有のするものがあります。
つまり、医療用タウリン1gを3回分まとめて服用しているのと同じ量になります。
病院の処方薬より多いというのはびっくりしました、
市販のタウリンもなかなか侮れないですね。
栄養ドリンクもバカにならない量のタウリンを含有しているので、用法用量を守って服用しましょう。