意識低い系薬剤師の転職紀行

安寧の場所を求めて3年ごとに転職を繰り返す意識低い系薬剤師。管理薬剤師になりたくない万年勤務薬剤師。やる気はないけど薬は好き。

アメナリーフ・ファンビル・バルトレックスの薬価を比較する

投稿日:2017年8月30日 更新日:

ブログのテンプレートをかえてみたので投稿テストをかねてお薬の勉強です。

ネタはなんでもいいんだけど、ちょうど帯状疱疹の新薬アメナリーフ錠が薬価収載されたので帯状疱疹の治療薬の価格比較でもしようと思います。

帯状疱疹の治療といえば抗ウイルス薬ですが、抗ウイルス薬がバカみたいに高いのはご存知でしょうか?これでも薬価改正ごとにちょっとずつさがってるのでだいぶマシになった方です。

バルトレックス錠なんかはジェネリックがでているのでジェネリックを使うとだいぶ安くなります。

まずは帯状疱疹の治療薬の薬価を表にまとめてみます。

薬品名 1日錠数 薬価 1日薬価 7日薬価 3割負担金
バルトレックス錠 6 405.6 2434 17035 5111
バラシクロビル錠500「アスペン」 6 188.8 1133 7930 2379
ファムビル錠250 6 489.9 2939 20576 6173
アメナリーフ錠250 2 1469.7 2939 20576 6173
ゾビラックス錠400 10 352.3 3523 24661 7398

アメナリーフ錠にはいるまえにまずはバルトレックス錠から

帯状疱疹の治療薬といえばバルトレックス錠がシェアと知名度ともにナンバーワンでしょう。バルトレックス錠を1週間つかうと3割負担で5111円の薬剤料です。やっぱり高いですね―。でも、これをジェネリックにかえたらたったの2379円です。

2379円だったらアホみたいに風邪薬を処方するDRの風邪処方と同じくらいの金額です。帯状疱疹を治すのに5000円だと高いな―だったら我慢しようかな―ってなるけど、2379円で治るなら、病院へいってよかったーってなりませんかね。私の金銭感覚ですが。

過去に帯状疱疹の治療薬の価格の高さになんどか患者さんにゴネられたことがあります。

「こんな高いなら要らないから塗り薬だけだしてくれ」って、飲みたくなければ処方箋持って帰ってくれればいいんだけど、外用だけくれといわれるとこまる。できればDRのほうで高い薬を処方するときは患者さんにひとこと言っといて欲しい。

バルトレックス錠にはジェネリック医薬品があると説明しましたが、なかでもバラシクロビル錠500mg「アスペン」はオーソライズドジェネリック医薬品といって先発医薬品と全く同じ製造方法、製造工程、原料、添加剤で作られているので、もはや全く同じものです。変更することによって効果が期待できないというデメリットはない。だって同じものですから。

ただただ安くなるだけなので薬局がバルトレックス錠「アスペン」をすすめてくれたらまよわず変更しよう。他のジェネリックでも生物同等性試験やってるから効き目は同じですけどね。同じ成分が、同じ血中濃度になるとこを確認してるので、理論的には効き目はおなじになります。

ジェネリックは添加剤が違うから効かないという人は、おおいけど、逆に添加剤が違うから効くって考えはないのか?予定よりもきいたらそれは副作用だから、ダメなんだけど。いちおう国の許可で”同等”は保証されています。

さてさて、せっかくなので新薬も登場なのでアメナリーフ錠についてみていくと、1日金額でみるとアメナリーフ錠とファムビル錠の薬価は同じですね。新薬創出加算つかなかったんですね。

さいきん、きびしーよね。そうポンポンとつくような加算じゃなくなっています。アメナリーフ錠の薬価は、既出薬のファムビル錠をベースに算出したので、結果として同じ金額になっています。

1日に飲む回数が違うので1錠の薬価は違いますがトータルでみたら同じですね。

アメナリーフ錠の特徴

1日1回の服用ですむことが最大の特徴ですよね。作用機序がぜんぜん違うから、うまいことやって1日1回でいいそうです。バルトレックス錠やファムビル錠は1日3回で錠剤がわりとでかいし、アホみたいに苦いからのむのが大変です。

そのへんでコンプライアンス低下してしまう人をうまいこと改善できるのがこのアメナリーフ錠ですね。

添付文書中に原則7日投与することってあるけど、やっぱ7日のまないとだめ?帯状疱疹なんて治ったら、それで免疫もゲットしてそれでいいような気がするんだけど。1日3000円もするから、自分ならとりあえず3日くれればいいや。治らなければまたもらいにいくし、なおったらもういかない。

こんなかんじに臨機応変にできらたらいいんだけど。実際にどうなるかは発売されてからの様子見ですね。

もう一個のメリットが、クレアチニンクリアランスを気にせずに使えます。つまり、腎機能が低下している高齢者とかでもつかいやすいってこと。ファムビル錠やバルトレックス錠はクレアチニンクリアランスの数値によっては減量する規定になっていますね。

アメナリーフ錠は単純ヘルペスには使えないのか?

つかえないですねー。効能効果は「帯状疱疹」一択です。つまり、帯状疱疹の専用薬です。これ以外には使えないから、PTPシートに帯状疱疹治療薬とか書いても大丈夫。

帯状疱疹に効くならヘルペス(単純疱疹)に効かないってことはないとおもうけど、ヘルペスの治療や予防につかうにはちょっと高価すぎますよね。

だって、1錠1500円ですからね。ヘルペスならとりあえずファムビル錠かバルトレックス錠ですね。ヘルペスの予防はファムビルが保険適応がないのでバルトレックス錠になります。

予防ならジェネリックのバラシクロビル錠がコスパ的にも最強だとおもう。バラシクロビル錠「アスペン」が1錠190円で、予防投与なら1日1錠なので3割負担なら1日約60円です。これならそんなに負担にならないでしょ。

ファムビル錠の特徴

ファムビル錠ってやたらと高いけど何なんですかね?うちではあんまり使ってないのでよくわかんないです。バルトレックスよりも効くのかなぁ。

デメリットはバルトレックス錠よりも薬価が高いことです。アメナリーフ錠と同じであるなら、アメナリーフ錠のが1日1回で楽でいいですよね。

メリットは錠剤がバルトレックスよりも小さいことですね。でも、1回2錠の飲まないとダメなのは同じ。バルトレックスよりもあとに発売したからいまはジェネリックないけど、もうすぐ発売される予定です。

おそらく先発薬価の40%になるとおもう。ジェネリックが発売したらファムビルはもっと使いやすくなりますよね。

ファムビルのジェネリックであるファムシクロビル錠は2017年12月に発売予定です。

ゾビラックス錠の特徴

いまではほとんど使われないゾビラックス錠です。めったに触らないので帯状疱疹が1回800㎎で1日5回のむとか知りませんでした。バルトレックス錠がでるまえはこれが当たり前だったんでしょうね。400㎎錠で10錠で、200㎎錠なら20錠ものまないといけないんです。

おなかいっぱいになってしまいそう。

1日5回とかダルすぎ。バラシクロビル錠がでるまえに徐放錠とか開発しちゃえばよかったのに。いまでは1日1回の薬まででてしまったのでますます使われなくなりますね。

いまではゾビラックス錠を在庫している薬局はすくないのではないでしょうか?ただし、ゾビラックス顆粒に関してはバリバリの現役でがんばってますよね。

顆粒は主にお子ちゃま用なので帯状疱疹ではなく水疱瘡によくつかいます。もとは同じウイルスです。でもこれがまた40%とか量がおおくてジェネリックのアストリックドライシロップ80%とかにだいぶシェア奪われてますよね。

このゾビラックス錠が驚くべきことに帯状疱疹につかった場合はアメナリーフ錠やファムビル錠よりも薬価が高いっていう。だれがつかうの?

ただジェネリックでてるので価格はもっと安く抑えることができます。

バラシクロビル・アメナリーフ・ファムシクロビルならどれがいい?

私ならバラシクロビルがいいですね。やすいし使用経験が豊富だから安心感ある。べつに1日3回のむの苦じゃないし。

1錠がでかいけど、粒状錠あるから、それならぬるっと飲めます。

アメナリーフ錠は新作用機序でも新薬創出加算がとれないのは、現状のバラシクロビルとファムシクロビルで現場は満足してるからなんだともいます。

-医療用医薬品

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