ドラッグストアで働いているとたまに聞かれる質問です。
「まだ10歳だけど体重50kgあるから大人の薬飲ませてもいい?」
この様な質問を受けた時はどうすればいいのでしょうか?
とりあえず、
そっこーでダメですとお断りします。
なぜなら、
使用方法以外の使用を薬局で薦めて副作用がでたときは言い訳ができないからです。
病院では普通に子供に使われている成分であっても、使用方法に沿った使い方以外は絶対にすすめません。
説明書に記載されている用量を守って、もし副作用がでてしまったときは、
医薬品副作用被害救済制度と言って、救済制度を活用することができます。
この制度は、
医薬品を適正に使用したにもかかわらず副作用による一定の健康被害が生じた場合に、医療費等の給付を行い、これにより被害者の救済を図る
このような趣旨だから説明書に書いてない用法で使ったら、適正に使用したとは言えませんよね。
そうすると、誰が副作用の原因で保証はどうするだのというややこしい話になったとき、
責任を取らざるをえないのです。
本音はこういった理由だが、
お客に「責任取れないから売れませんよ」と突っぱねるのは印象が良くないですよね。
なので、
もっともな理由を説明します。
薬は、肝臓、腎臓、小腸などで、代謝されたり、吸収されたり、排出したりされます。
体重が多くても10歳の子供は、臓器がまだ未発達であるため代謝や吸収が大人と一緒ではありません。
薬が体の中で、代謝・吸収・排出されないと、体内に溜まって思わぬ副作用を招くことがあります。
こんな感じで、「体は大きくても体の中はまだ未発達だよ」みたいに説明します。
まぁ、知識があって、自己責任で使うぶんにはいいかなと思います。