エパデールは、だいぶ前からOTCにスイッチさせるといわれていたけど、
何度も浮上しては取り消されを繰り返していたので、
もうスイッチすることないのだと思っていました。
ところが、
気づけば、もうすでに市販薬として売られているではないですか!!
調べてみたら、
エパデールTという名前で、
2013年4月15日に発売されたみたいです。
でも、
ドラッグストアが大好きな自分でも、エパデールTが売られているのを見たことがありません。
いったい、どこでどのように販売されているのでしょうか?
販売方法に入る前に、まず、
医療用エパデールについて知っておきましょう。
エパデールS300、600、900
成分名はイコサペント酸エチルで通称EPA
高脂血症や閉塞性動脈硬化症の治療に用いられます。
薬効薬理は、血小板凝集抑制、血清脂質低下、動脈の伸展性保持作用を併せ持ちます。
平たく言うと、血液サラサラ効果とコレステロールを下げる効果ですね。
血液サラサラ効果があるので、出血患者には禁忌だし、抗凝血剤飲んでる方には慎重投与です。
食事の影響も受けやすいので、食直後に服用が基本です。
こんな感じて、いろいろ注意点のある薬です。
そもそも高脂血症や動脈硬化の薬なんて診察抜きでOTC売れるのでしょうか?
薬剤師は、患者を診察したり、病名を決めたりすことはできませんし、
必要な検査だってすることはできません。
なので、高脂血症や閉塞性動脈硬化症治療剤としては売ることができません。
エパデールTの効能は下記のようになってます。
効能
健康診断等で指摘された、境界領域の中性脂肪値の改善
「境界領域」:健康診断などにおいて中性脂肪が正常値よりもやや高めの値(150mg/dL以上300mg/dL未満)を指す
つまり医師の健康診断をうけて検査結果をもらった人で、中性脂肪が150mg/dL~300mg/dLの人が販売対象者となるわけです。
明確な数値基準が提示されて少しは、販売しやすくなったけど、
販売するときは、健康診断の検査結果を聞かないといけないというこ。
さらに、検査果をきくからには、
生活習慣を含む必要な指導をしなければなりません。
となると、
ドラッグストアの薬剤師さんがいきなり納品されたからといって売れるものじゃないですね。
実はこのお薬は市販薬だけど、全ての薬剤師が販売できるわけじゃないんです。
ちゃんと勉強して、メーカーさんに、販売の許可を得た薬剤師のみが販売できるのです。
ちなみに、これを販売できる薬剤師は、「エパデール」販売認定薬剤師っていうらしいです。
どうやってなるのかは知りません。
この認定薬剤師がいる店舗以外では販売することが出来ないので、
おのずと販売店舗も絞られ、町のドラッグストアじゃみかけないわけです。
販売店舗はエパデールTのホームページで調べられるので、
欲しい方はみてみるといいでしょう。