花粉症のシーズンが近づいきたので、
妊婦さんに禁忌になっている薬を紹介。
トラニラスト(リザベン)
マウスに大量投与した実験で,骨格異常例の増加が認められている。
ペミラスト(アレギサール)
動物実験(ラット)で大量投与により,胎児発育遅延が報告されている。
オキサトミド(セルテクト)
動物実験(ラット)で口蓋裂、合指症、指骨の形成不全等の催奇形作用が報告されている。
この3つの薬は「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人」には禁忌となっています。
絶対に服用してはいけない薬は上記の3種類です。
ただ、患者さんが知りたい薬は、妊娠中に服用してもいい薬の方だと思います。
残念ながら、
絶対これは大丈夫だから飲んで構わないといいきれるお薬はないのです。
医薬品の添付文書で、
花粉症の薬は、だいたいこのように書いてあります。
「有益性が危険性を上回る場合に投与」ですね。
たとえ、1/10000000000であっても副作用の可能性が否定出来ないのであれば、このように記載されます。
有益性が危険性を上回る場合とは、
・花粉症で鼻がつまって寝苦しい→赤ちゃんに悪影響がでる
・くしゃみがひどくてお腹に負荷がかかる→赤ちゃんに悪影響がでる
なんてときは、赤ちゃんが心配なので花粉症の薬を使ったりします。
ただ、原則として妊娠4ヶ月半ばまではアレルギー性鼻炎薬の投与は避けたほうが安全です。