ノロウイルスの消毒には、通常エタノールは無効と言われているので、
消毒には塩素系のものを使います。
塩素系で代表的な消毒薬は次亜塩素酸です。
市販で次亜塩素系の消毒スプレーが売ってるし、キッチンハイターなんかで代用することもできます。
ただし、とても強力で、壁、床、便器や手すりなんかのものには使えるけど、
直接手指につけることはできません。
いわゆるキッチンハイターを薄めたものだから手にぬったらガサガサになるのは想像できますね。
新しく登場した消毒液ウエルセプトはノロウイルスやインフルエンザに効果があり、
主成分としてエタノールが使われています。
アルコール系の消毒液なので手指の消毒に用いることができます。
通常エタノールはノロウイルスに無効とされていますが、
このウエルセプトはひと味違い、スーパーエタノールと呼べばいいのでしょうか?
エタノールの殺菌力をパワーアップさせて、ノロウイルスにも有効にしたものです。
以前から、エタノール製剤でも添加剤によってはノロウイルスに有効という様々な報告がありました
。
それを追求したのがこのスーパーエタノールです。
エタノールに有機酸を配合して、さらに亜鉛化合物を加えているそうです。
エタノールに有機酸を加えて、pHを下げるとウイルスに対する効果が変化するそうです。
また亜鉛を追加すると、様々なウイルスに効くようになるそうです。
エタノールのいいところは、手指に直接使えることだけでなく、
速乾性があり直ぐに乾きます。
また、塩素系は散布したところが白くなるけど、そういったこともありません。
手に使うことが前提にあるので手荒れ防止に保湿成分も含まれています。
ノロウイルスは感染力がとても強く、10~100個でも口にはいると感染して激しい下痢と嘔吐を引き
起こします。
感染したものに触った手指から感染することが多いので、
手指の消毒は予防としてはとても効果的です。
またインフルエンザウイルスにも有効なのでこの時期はとても重宝します。
アルコールで消毒する時は手の表面の水分が残っていると薄まって十分な効果が期待できなくなります。
余分な水分を拭き取ってから使うとより効果的ですね。