意識低い系薬剤師の転職紀行

安寧の場所を求めて3年ごとに転職を繰り返す意識低い系薬剤師。管理薬剤師になりたくない万年勤務薬剤師。やる気はないけど薬は好き。

トランサミンと同じ市販薬はあるのか!?

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トランサミンは、抗プラスミン薬ってカテゴリーの薬です。

抗プラスミン薬は止血効果で知られているが、

このトランサミンは、

止血剤としてよりも口内炎や扁桃腺炎なんかの炎症や腫れのある疾患にによく使われています。
また、

最近では肝斑や蕁麻疹への効果も認められて、

皮膚科でもよく使用されるようになりました。

トランサミンの有効成分は、

トラネキサム酸で、

医療用のもので有名な商品がトランサミンです。

市販薬には、トランサミンという名前の商品はないものの、

トラネキサム酸を含有する商品はけっこうたくさんあります。

まず、

扁桃炎、咽喉頭炎に効果があるので、

風邪薬に含まれています。

有名どころだと、

ベンザブロックの黄色いやつに入ってますね。
喉が痛い風邪に効果的。

あと、

ペラックT

風邪薬とセットでオススメされることのある商品で、
風邪薬にトラネキサム酸がはいってなければ、
これを一緒にのんで、
喉の痛みへの効果を高めるわけです。

口内炎の薬にも含まれています。

お口のトラブルにトラフルなんてCMがやってましたが、

このトラフル錠の有効成分はトラネキサム酸です。

実は、ペラックTとトラフル錠はまったく同じものです。
販売元も同じです。

商品名を変えて、ターゲット層を変えただけです。

そして、

肝斑専用の薬トランシーノも有効成分はトラネキサム酸です。

トラネキサム酸単体のものは販売されてないみたいだから、
用途に応じて選ぶといいでしょう。

喉の痛みなら、

トラネキサム酸単体のトランサミンよりもいろいろ入っているペラックTの方が効きそうな気がします。

肝斑に使う時もトラネキサム酸単体よりもLシステインとかビタミンCとか入ってるから効きそうな気がします。

トラネキサム酸の作用機序

プラスミンは血管内でフィブリンの分解により血流を維持し、組織では炎症を引き起こす起炎物質であるキニンなどの遊離を促進するなど、血管透過性の亢進、アレルギーや炎症性病変等に関与している。
トランサミンは、このプラスミンの働きを阻止することにより臨床的に抗出血・抗アレルギー・抗炎症効果を示す。

トランサミンインタビューフォームより抜粋

-市販薬

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