意識低い系薬剤師の転職紀行

安寧の場所を求めて3年ごとに転職を繰り返す意識低い系薬剤師。管理薬剤師になりたくない万年勤務薬剤師。やる気はないけど薬は好き。

市販の点鼻薬の選び方

投稿日:2013年7月3日 更新日:

花粉症の時期になるとどうしても必要になるのが点鼻薬です。点鼻薬だけでも十分効果がある場合もあるし、内服薬だけでは効果が期待できないときなんかには併用もします。

今回は、ドラッグストアで売られている点鼻薬について紹介していきたいと思います。

ドラッグストアに行くとほんとにたくさんの種類の点鼻薬がありますが、点鼻薬は大きく3種類に分類することができます。

  1. 血管収縮剤
  2. 抗アレルギー薬
  3. ステロイド

3種類に分類されますが複数成分がなかには複数の成分が同時に配合されている商品もあります。

血管収縮剤の点鼻薬について

比較的安価なんだけど鼻づまりには驚くほどよく効きます。即効性があって、これほど効き目が実感できる薬はあまりないのではないでしょうか?

血管収縮剤のおかげでどれほどの眠れない夜を助けられたか。花粉症って鼻水がヒドイタイプと鼻ずまりがヒドイタイプとがあるんだけど、私の場合は後者で夜に寝ているときに鼻がつまると呼吸が苦しくなって眠りが浅くなってしまいます。

ただし、ダラダラとでる鼻水を止める働きはないし、効き目も長くないのであくまでもその場しのぎ。効き目が短いので連続して使いがちなのですが、使い過ぎると効きが悪くなるだけでなく、鼻の粘膜を痛めて鼻づまりが悪化してしまうこともあります。

1日2~3回の使用にしておいて1週間を限度としてつかいましょう。

代表的な成分
テトラヒドロゾリン
オキシメタゾリン
ナファゾリン

これらの成分が配合されているものは長期の使用は控えて、また対象の年齢制限にも注意して小さい子には使わないようにしましょう。

オキシメタゾリン(ナシビンM点鼻薬)は最近発売されたばかりで、第一類医薬品に該当します。他の血管収縮剤と比べると値段ははりますが、効き目が長く1日2回ですむというメリットがあります。

花粉症のシーズンは1~2ヶ月あるので1週間を目安にするととてもじゃないけど乗り切れません。だから、内服薬や抗アレルギー薬の点鼻薬なんかを使い始めて、まだ効果が実感できない期間に併用するといい。ゆくゆくは内服薬や他の点鼻薬(ステロイド・抗ヒスタミン薬)に切り替えるつもりでつかうといいです。

医療用の代表例
ナシビン
プリビナ
トラマゾリン
トーク
コールタイジン点鼻液

抗アレルギー薬

花粉症はアレルギー疾患だからアレルギーの症状を抑えてくれる点鼻薬が有効です。

抗アレルギー薬は飲み薬として使うととてもよく効きますが、点鼻薬だと効き目は落ちます。それを補うべく市販の点鼻薬の多くは血管収縮剤と混合されています。

抗アレルギー薬は徐々に効いてくるので、即効性は期待できず花粉症シーズン中は根気よく使用が必要です。代表的な成分として、クロルフェニラミン、ケトチフェン、クロモグリク酸ナトリウムがあり、点鼻と言えども眠くなることがあります。

ステロイド

ステロイドには怖いイメージがありますが、上手に使うととても効果的です。とくに点鼻薬は局所投与といって、鼻の粘膜で作用して、薬剤は全身にほとんど回らないので病院ではよく使われています。

市販薬で発売されるようになったのはここ最近で、いままでは病院の処方箋のみの取り扱いでした。

病院での使用で豊富な使用経験があり、副作用もほとんどないため市販での販売が認められました。ステロイドの点鼻も徐々に効果が現れます。鼻水と鼻づまりどちらにも効果があり、点鼻薬だけで内服のアレルギー薬と同じくらいの効き目があると言われています。おまけに眠気もでないので、毎年この点鼻薬にお世話になっています。

まとめ

値段比較
ステロイド点鼻薬>抗アレルギー薬>血管収縮剤

お値段をあまり気にせずとにかく効くのを選びたいのであればステロイドがおすすめ。とにかく鼻づまりがひどくて夜も眠れないという人は血管収縮剤が即効性がありますが、長期には使えないので内服や他の種類の点鼻と併用がベスト。

抗アレルギー薬の点鼻って必要ですか?(笑)

-点鼻薬

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