今日は腕が真っ赤になって、
いかにも痒そうにしている方から市販薬の相談を受けました。
話を聞くと、午前中に庭掃除でチャドクガの毛虫に刺されたとのこと
チャドクガの幼虫による虫さされは、6月~7月に多く、サザンカの木の近くでよく起きます。
チャドクガの毛虫は、細かな体毛を風に乗せて飛ばすため、触っていなくても近づくだけで、虫さされを起こします。
その方はすぐに水で洗い流したとのことですが、
正しい対処法ではないですね。
チャドクガに刺された時の対処法は、
まずは、刺された箇所にガムテープをビーとはり、毛虫の体毛を取り除きます。
体毛は無数にあり毒を含んでいるので、水で洗い流す際にこすってしまうと針が他の部位に刺さったりして患部が広がってしまいます。
まずはテープで針をしっかり除去して、その後、石鹸で洗い流すようにしましょう。
それから塗り薬ですね。
ひとまず受診勧告しましたが、市販薬で対処したいとのこと
まだ掻き壊しはなく、初期であったため塗り薬で様子をみることにしました。
虫さされの塗り薬ということで、選択肢は抗ヒスタミン薬とステロイド外用薬になります。
今回は、見ていて辛そうな症状だったので、
抗ヒスタミン剤よりは強めのステロイド外用薬を紹介
うちの選択肢は、ベトネベートS、ベトネベートN、フルコートF
どれも同じような強さですが、ベトネベートN軟膏が、リンデロンとおんなじベタメタゾン吉草酸エステル満量処方なので、
安心のリンデロンと同じものを紹介
またベトネベートN軟膏だと抗生剤も含有するため、掻いてしまった時にも安心です、抗生剤はフラジオマイシンなのでリンデロンVG軟膏とは違うものです。
とりあえず、ベトネベートN軟膏を1日2回程度ぬって様子を見るように説明し、
万一、水ぶくれになったり、熱が出たり、化膿したりしたら皮フ科を受診するように説明して締めくくりました。