恥ずかしながらいままでオイラックスクリームについて誤解していたようです。
オイラックスクリームは鎮痒薬で、ノンステロイドの痒み止めです。
ノンステロイドの痒み止めということで、勝手に抗ヒスタミン薬だとおもいこんでいたのですが、
ふとクロタミトンという成分を見た時に、クロタミトンなどという抗ヒスタミン薬きいたことがないと思いました。
早速調べてみました。
薬効薬理
本剤はモルモットにヒスタミンを投与して起こしたショック症状に対し何等の抑制作用を示さず、モルモット摘出回腸においても認むべき抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。
(オイラックスクリーム医薬品添付文書抜粋)
ちょっとむずかしいので、簡単に説明します。
痒みの原因はいろいろあるのだが、多くはヒスタミンによって引き起こされるます。このヒスタミンの作用を抑えれば、痒みが抑えられるわけです。
しかし、このクロタミトンという成分は、このヒスタミンに対しては何ら抑制効果を示さないということで、他の作用機序でかゆみを抑えているわけです。
詳しい作用機序は解明されてないが、一般的には、皮膚に軽い熱感を与えて、湿疹やじん麻疹などの皮膚のかゆみを抑えると言われています。
蕁麻疹に適用はあるがあくまでも蕁麻疹の痒みに対する効果で、蕁麻疹のアレルギー症状には効かないので注意しましょう。