意識低い系薬剤師の転職紀行

安寧の場所を求めて3年ごとに転職を繰り返す意識低い系薬剤師。管理薬剤師になりたくない万年勤務薬剤師。やる気はないけど薬は好き。

アクアライトORS、OS1、スポーツドリンクの違い

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最近は、経口補水液も比較的簡単に買えるようになりましたが、まだスーパーやコンビニでは販売していないようです。

買いに行く時には、ドラッグストアや薬局にいくと無難ですね。

一般的にスポーツドリンクは経口補水液よりも電解質濃度が低く、糖質濃度が高い組成になっています。

通常の水分・電解質補給であればスポーツドリンクでも充分ですが、

下痢や嘔吐、発熱、激しい発汗、経口摂取不足で脱水状態になりやすくなっている時や、脱水状態になってしまったときは経口補水液が適しています。

経口補水液は世界保健機関がモデルとして推奨している組成があります

Na+(mEq/L)
75
K+(mEq/L)
20
Cl-(mEq/L)
65
ブドウ糖濃度(mmol/L)
75
浸透圧(mOsm/L)
245

WHO Drug Information Vol. 16, No. 2, 200

水分の吸収にはナトリウムが重要な役割をはたしており、水分は通常大腸で体内に吸収されるが、
ひどい下痢で、大腸の機能が低下している時には、小腸での水分の補給が大切になります。

小腸は、水分だけを吸収することができず、ナトリウムイオンを吸収する時に、ついでに水も吸収します。

なので、経口補水液にはナトリウムが重要な働きをするわけです。

当初は、コレラみたいな重度の下痢の患者を想定していたため、ナトリウム濃度と浸透圧が高く設定されていました。

しかし、先進国では、重度よりも軽度や中等度の患者が多いため、ナトリウム濃度が高いと高ナトリウム血症のリスクが高くなってしまいます。

また低浸透圧の経口補水液の方が、下痢の回復が早いなどの利点があらたに明らかになったため、世界保健機関は上記の低浸透圧の経口補水液が提唱しました。

現在市販されている経口補水液でメジャーなものだと、

OS1とアクアライトORSがあります。

まずこの2つの大きな違いは、

ナトリウム濃度と浸透圧にあります。OS1がナトリウム濃度が高く、浸透圧も高いです。

OS1:Naイオン 50mEq/L 浸透圧 270mOsm/L

アクアライトORS:Naイオン 35mEq/L 浸透圧 200mOsm/L

世界保健機関の経口補水液だとナトリウムイオン75mEq/Lを推奨しているので、まだどちらもナトリウムイオンは、少なめです。

脱水症状にはナトリウムイオンの高いほうが優れているので、激しい下痢や嘔吐などの脱水症状にはナトリウムイオンの高いOS1の方が優れています。

ただ、ナトリウムが少なめとはいっても、飲んでみると塩味を強く感じるので、味のめんでみると、ナトリウムの少ない、アクアライトの方が美味しく飲めます。

なので、小児に服用させるのであれば、アクアライトORSの方がよいかもしれません。

スポーツドリンクは運動による発汗などによって体から失われてしまった水分やミネラル分を効率よく補給することを目的とした機能性飲料です。脱水症状の回復や、炎天下のスポーツにおける熱中症予防に効果があります。

スポーツ飲料と他の経口補水液との一番の違いは、糖分の含有量です、運動をすることを前提に飲むものなので、疲労回復に糖分はかかせません。

500mlのペットボトル、1本に約20gもの糖質を含有します。シュガースティックにすると10本分です。

運動もしていないのに無闇矢鱈には飲めないですね。

なので、普段の水分補給や病気をしてしまった時の水分補給に最適なのが経口補水液です。

-経口補水液

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