強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏は虫さされによく使用されるイメージがあります。
ステロイドを含有しているので、ステロイド基準でどれくらいの強さなのでしょうか?
成分・含量(1g中)
ヒドロコルチゾン酢酸エステル10mg
フラジオマイシン硫酸塩3.5mg(力価) ジフェンヒドラミン塩酸塩1mg ヒドロコルチゾン酢酸エステルは、コルテス軟膏に使用されている成分です。
コルテス軟膏はもう販売終了していまは取り扱いのできない医薬品なのですが、
当時コルテス軟膏はステロイドの強さ分類5段階のうち一番弱いウィークランクに分類されます。
濃度は強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏と同じ1%なので、
強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏も、同じウィークランクと分類できます。
つまり、ステロイド薬としてみると全然強くないのです。むしろ最弱。
なので、この強力と言う言葉はレスタミンにかかっており、レスタミンコーワクリームに比べると強力という意味だと思います。
ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン薬であり、痒みに対してはステロイドより即効性を示すので、
早く止めたい痒みによく使用されます。
以下強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏インタビューフォーム抜粋
皮膚の炎症性病巣には細菌感染がしばしば併発し、炎症症状の増悪因子となりうることが知られており、また、細菌感染が重視されている炎症性皮膚疾患もある。
このような場合には、副腎皮質ホルモンに抗生物質を配合した皮膚外用剤が使用されるが、 さらに即効的な止痒効果を期待して、抗ヒスタミン薬を配合することが検討された。
また、これらを用時調製することは基剤、調剤方法を考慮する必要があり手間がかかることから、予めヒドロコルチゾン酢酸エステル、フラジオマイシン硫酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩の3 成分を配合した軟膏が製剤化され、1958 年に強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏として承認を取得した。
特徴
① ヒドロコルチゾンとフラジオマイシンとの配合により、すぐれた抗炎症作用が認められ(ウサギ)、また二次的な細菌感染の阻止も期待できる。 ② ジフェンヒドラミン塩酸塩の配合により、皮膚疾患に伴う掻痒に対し、即効的な鎮痒効果が期待できる。 |
強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏ってどれくらいの強さなの?
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