ビソノテープはβ遮断薬のビソプロロールの貼付剤でメインテートと同じ成分です。
名前の由来
「ビソプロロールのテープ剤」に由来している。
特徴(インタビューフォームより抜粋)
①わが国で初めての降圧薬の経皮吸収型製剤であり、経口投与が不向きな状態にある高血圧症患者への適用を容易にする。
②1日1回24時間貼付することにより、安定した血漿中薬物濃度を持続する。
③臨床試験において本態性高血圧症(Ⅰ度・Ⅱ度;投与直前の坐位拡張期血圧が95~109mmHg)患者において24 時間にわたり降圧効果が認められた。
④ 承認時までの副作用発現率は29.5%(233/789 例)でありその主なものは、適用部位そう痒感、適用部位皮膚炎、適用部位紅斑等であった。重大な副作用として、心不全、完全房室ブロック、高度徐脈、洞不全症候群があらわれることがある。
ビソノテープ添付文書より
効能又は効果
本態性高血圧症(軽症~中等症)
用法及び用量
通常、成人にはビソプロロールとして8mgを1日1回、胸部、上腕部又は背部のいずれかに貼付し、貼付後24時間ごとに貼りかえる。
なお、年齢、症状により1日1回4mgから投与を開始し、1日最大投与量は8mgとする。
ついでに、メインテート特徴
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β遮断薬(ベータブロッカー)という系統です。同系のなかでは以下のような特徴をもちます。
•β1選択性:心臓にだけ選択的に作用します。気管支への影響が少く、喘息を誘発する危険性が比較的低いと考えられます。
•ISA-:内因性の交感神経刺激作用がありません。この特性は、心臓への無用な刺激がないことを意味し、心臓を純粋に休ませるのに好都合です。一方で、徐脈作用が強く、心不全の発現に注意が必要です。
•水溶性:吸収や代謝が遅く、多くは腎臓から直接排泄されます。また、脳内に入りにくいので、気分の変調など中枢性の副作用が少ないと考えられます。
•半減期が長く、持続性があります。服用回数は、通常1日1回だけです。
•心不全に対する有効性が海外での臨床試験で確認されており、ヨーロッパを中心に心不全の治療に広く用いられています。もともと、日本では適応外でしたが、2011年に公知申請という特例扱いで、慢性心不全の効能が正式に認められました。
おくすり110番より抜粋
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降圧薬の経皮吸収型製剤を開発するに当たり、比較的経皮吸収性が良好なβ遮断薬を候補とし、β遮断薬の中でも大規模臨床試験でのエビデンスが豊富であり、薬物の経皮吸収量と貼付部位の皮膚安全性の面から最も適していると考えられたビソプロロールを選択した。
(ビソノテープインタビューフォームより抜粋)
継続して使用する方には、皮膚のかぶれを防ぐために毎回貼る場所を変えるように指導したほうがいいですね。