関節リウマチは、おもに関節の内側にある滑膜に腫れや痛み、こわばりなどの炎症を起こし、それが続くと関節の変形をきたす病気です。
原因は、まだ完全には分かっていませんが、遺伝による体質にウイルスなどの刺激が加わって、免疫に異常が生じて起こる自己免疫疾患のひとつと考えられています。臓器障害やシェーグレン症候群や橋本病などの自己免疫疾患などの合併症をあわせ持つことも多く、そのことも考え合わせて治療する必要があります。近年、効果の高い薬が使えるようになり、治療が大きく進歩しました。
なるほど病気ガイド 関節リウマチ
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効能又は効果
既存治療で効果不十分な関節リウマチ
効能又は効果に関連する使用上の注意
過去の治療において、メトトレキサートをはじめとする少なくとも1剤の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与する。
用法及び用量
通常、トファシチニブとして1回5mgを1日2回経口投与する。
ゼルヤンツ錠添付文書より抜粋
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製品の治療学的・製剤学的特性
①関節リウマチ領域における世界初のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤
②細胞内シグナル伝達に着目した新しい作用機序。JAK Pathway を利用するサイトカインによる、細胞内のシグナル伝達を阻害する。
③低分子の分子標的治療薬で、経口投与を実現。1 日2 回の経口投与で、RA 症状・徴候の改善効果を示す。
医薬品インタビューフォームより抜粋
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ヤヌスキナーゼ
ヤーヌスキナーゼ(英: Janus kinase)は非受容体型チロシンキナーゼの一つである。一般にJAKやJakと略される。Jakは、機能や遺伝子の位置の違いからJak1、Jak2、Jak3、Tyk2に分けられ、それらの多くは細胞増殖、生存、発達そして分化に関与しており、特に免疫細胞や血球系細胞において重要な役割を果たしている。シグナル伝達はSTATを介して伝えられる。
wikipedia ヤヌスキナーゼより