これは使ってみての個人的な感想なのだが、花粉症対策にステロイドの点鼻薬は最強だと思う。
飲み薬を使わなくても、鼻水、鼻づまり、目のかゆみの花粉症の辛い三大症状に劇的に効いた。
ステロイドの点鼻薬は、なんと飲み薬の抗ヒスタミン薬(アレグラ錠やジルテック錠)の内服と同程度の効果があるって言われてます。しかも、眠気がでないもんだから使い勝手がとてもいい。
また、
鼻と目は鼻涙管という細い管でつながっているので、目の痒みにも効果があるのではないかと期待されている。
このステロイドの点鼻薬で小児に使えるものとして代表的なものには小児用フルナーゼ点鼻薬がある。
これに続いて登場したのがナゾネックス点鼻薬で、これを追っかけたのがアラミスト点鼻薬です。
ナゾネックス点鼻薬やアラミスト点鼻薬は従来から大人向けに発売されていたものを使い方を代えて小児に使えるようにしました。どちらも成人であれば1回2噴霧でシュッ、シュッと使うんだけど、小児の場合は1回1噴霧でシュッだけになりました。ものは同じだけど小児適用をとったのでこのような使い方ができるようになったのです。
小児に適用のあるステロイド点鼻薬
小児用フルナーゼ:5歳から使用できる
小児には、通常1回各鼻腔に1噴霧(フルチカゾンプロピオン酸エステルとして25μg)を1日2回投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日の最大投与量は、8噴霧を限度とする。
ナゾネックス点鼻液:3歳から使用できる
通常,12歳未満の小児には,各鼻腔に1噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日100μg)。
通常,12歳以上の小児には,各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。
アラミスト点鼻液:2歳から使用できる
成人には、通常1回各鼻腔に2噴霧(1噴霧あたりフルチカゾンフランカルボン酸エステルとして27.5μgを含有)を1日1回投与する。
小児には、通常1回各鼻腔に1噴霧(1噴霧あたりフルチカゾンフランカルボン酸エステルとして27.5μgを含有)を1日1回投与する。
フルナーゼの特徴は、1日に最大で8噴霧できることです。点鼻回数が多くて手間が増えるので嫌がる人もいるんだけど、逆にいうと調節可能なので自分の適量で使うことができる。
ナゾネックスとアラミストは1日1回なので簡便なのが特徴だ。
さらに、アラミストは横にプッシュボタンがありプッシュしやすいのを売りにしている。
ステロイドの点鼻薬全般の特徴なのだが効き始めるまでに時間がかかるので、鼻水がだらだら流れているような症状をすぐに止めてくれるわけではない。
花粉症のシーズンに入る1週間前くらいから使うととても効果的だ。
ステロイドは怖いっていうイメージが世間では強いが、2歳の幼児に使えるくらいだから、逆に安全性は高いと思う。
点鼻薬は少量を使用して、鼻の粘膜部分だけ効果が期待できればいいので全身の副作用はほとんどない。
そもそも即効性がある薬剤ではないので、しばらく使うことが前提にある薬剤だ。
ナゾネックスなんて、
1本で112噴霧できるから、最大量で使用しても1ヶ月もつ計算になる。
1回に2~3本渡すことはよくあることなので、ワンシーズンくらいの継続なら問題ないのだろう。