マラセチア毛包炎
症状としては、胸、背中、首、腕などにできる小さな湿疹です。
痒みや膿をともなうことがあり、「あせも」や「ニキビ」の症状に非常に類似していて、間違われることがよくあります。
しかし、原因菌がまるで違うものなので治療法が全く異なるものになります。
マラセチア毛包炎とニキビを見分けるためには、顕微鏡での検査が必要であり、
人間の目では判別することができません。
通常のにきび治療で効果が実感できない場合はマラセチア毛包炎を疑うといいでしょう。
マラセチア毛包炎の原因菌は真菌(カビ菌)です。
真菌には、抗真菌薬という塗り薬が効果的で、ニキビに使用する抗生物質とはまったくの別物です。
抗真菌薬の代表的な薬として、水虫薬があげられます。
この水虫薬が、マラセチア毛包炎に有効なのです。
市販で抗真菌薬は売っているのだが、水虫とタムシ用のものしかありません。
それでも効果はあると思いますが、適用外の使用になってしまうので、万が一何かあった時に保証がききません。
マラセチア毛包炎が疑われる時は、皮膚科を受診して下さい。
水虫然り、真菌感染は治療に時間がかかることで知られています。
症状は一時的に良くなったとしてもまだ菌が残っていると再発してしまいます。
真菌役を塗り始めたら自己判断で中止はせずに、1~2ヶ月程度はつづけましょう。