消費税増税の薬局への影響を考えてみた。
小売業だと消費税の最終負担者は、お客さんになりますが、薬局では薬を渡す際に患者さんに消費税分を請求することはできないので、
消費税の最終負担者は薬局店舗になります。
薬局で薬をもらうときの患者負担は1割~3割なので、医薬品の値段はさほどきにならないかもしれないが、
じっさいの値段は負担額の3倍くらいはするのである。
1日100枚処方箋を受けている薬局で、月の医薬品の購入額が、1000万だとすると、
5%で、実に月々50万円は薬局側が負担していることになる。
これが、8%~10%になっていくと、それだけで、月々30万~50万も余計にかかってしまいます。
薬剤師一人分の人件費くらいの金額なので薬局は消費税が増税になったら、薬剤師1人削るくらいの覚悟で、コスト削減しなければなりません。
これはそんなに簡単にできることではないので、単純に増税だけされるとやっていけなくなる薬局は多いはず。
患者さんへお渡しする薬の値段(薬価)は国が決めているのですが、
前回、3% → 5% になったときは増税分の薬の値段(薬価)をあげてくれました。
薬価が上がると薬局は、卸からの買値と患者さんへの売値の差額(薬価差益)で、増税分を補填することが出来ます。
今回はどのような措置になるのかはわかりませんが、なんかしかはしてもらわないと困るのです。