意識低い系薬剤師の転職紀行

安寧の場所を求めて3年ごとに転職を繰り返す意識低い系薬剤師。管理薬剤師になりたくない万年勤務薬剤師。やる気はないけど薬は好き。

ベンザブロックプラスは何がプラスになったの?

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風邪薬のベンザブロックを買おうとしたところ、

ベンザブロックとベンザブロックプラスがあるではないか。

おそらく、ベンザブロックへの切り替えになるのだろうがしばらく旧品の在庫処分で、一緒においているのだと考えられる。

旧品のが安かったので、あんまり内容が変わりなければ旧品の購入を検討

しかし、ベンザブロック自体にいろいろな種類があり、それに対応するプラスがあり、
プラスの方は一律同じ製品がプラスになったのではなく、商品によってプラスしてある成分が違うのです。

これは厄介だ。

以下ベンザブロックまとめ。

ベンザブロックIPプラス錠
イブプロフェン360㎎アセトアミノフェン180㎎
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5㎎

dl -メチルエフェドリン塩酸塩60㎎
ジヒドロコデインリン酸塩24㎎
無水カフェイン75㎎
アスコルビン酸カルシウム500㎎
ヘスペリジン90㎎

ベンザブロックIP錠
イブプロフェン 450mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 7.5mg

dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
無水カフェイン 75mg
ヘスペリジン 90mg

~違い~
クロルフェニラミンマレイン酸の量が減少
7.5mg→3.5mg
ビタミンCム追加
アスコルビン酸カルシウム
0mg→500mg
イブプロフェンを減らして、アセトアミノフェンを追加
イブプロフェン
450mg→360mg
アセトアミノフェン
0mg→180mg


鼻水をおさえるクロルフェニラミンの量が減っているが、7.5mg服用すると相応の眠気がでるので、これに対処したものだと考えられる、
鼻水に対する効果は3.5mgもあれば十分だろう。
風邪に免疫力を高めるためにビタミンCが有効と言われているので、ビタミンCであるアスコルビン酸を追加。
ベンザブロックIPは熱に対する効果を売りとしているので、イブプロフェンよりも解熱効果のしっかりとしたアセトアミノフェンを追加配合することにより、より解熱効果を高められると推察。

ベンザブロックLプラス錠
イブプロフェン450㎎
塩酸プソイドエフェドリン135㎎
L-カルボシステイン750㎎
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5㎎

ジヒドロコデインリン酸塩24㎎
無水カフェイン75㎎

ベンザブロックL錠
イブプロフェン 450mg
プソイドエフェドリン 135mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 7.5mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
無水カフェイン 75mg

~違い~
クロルフェニラミンマレイン酸の量が減少
7.5mg→3.5mg
カルボシステインを追加処方
カルボシステイン
0mg→750mg

鼻水をおさえるクロルフェニラミンの量が減っているが、7.5mg服用すると相応の眠気がでるので、これに対処したものだと考えられる、
鼻水に対する効果は3.5mgもあれば十分だろう。
ベンザブロックLプラスは喉の症状に対する効果を売りとしているので、より喉の症状に効果を高めるため喉の粘膜改善薬を配合、痰切りとしての効果も期待できます。

ベンザブロックSプラス錠
アセトアミノフェン900㎎
ヨウ化イソプロパミド6㎎
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5㎎
トラネキサム酸420㎎
ジヒドロコデインリン酸塩24㎎
dl -メチルエフェドリン塩酸塩60㎎
無水カフェイン75㎎
リボフラビン(ビタミンB2) 12㎎
ヘスペリジン90㎎

ベンザブロックS錠
アセトアミノフェン 900mg
ヨウ化イソプロパミド 6mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
トラネキサム酸 420mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
無水カフェイン 75mg
ヘスペリジン 90mg

~違い~
ビタミン剤であるビタミンB2を追加、もっとも地味な改善である。

-市販薬

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