意識低い系薬剤師の転職紀行

安寧の場所を求めて3年ごとに転職を繰り返す意識低い系薬剤師。管理薬剤師になりたくない万年勤務薬剤師。やる気はないけど薬は好き。

アレグラジュニアと医療用アレグラ錠との違い

投稿日:2017年10月7日 更新日:

子ども用のアレグラが市販薬で登場することになりました。

大人用の花粉症の市販薬としてアレグラは爆発的ヒット商品になりましたが子供には使えません。

医療用だと子供用のアレグラ錠とアレグラドライシロップというものも存在するので子どもにもよく使われてます。

通常成人にはアレグラ60mgという錠剤を使いますが、子どもには30mgとう小さな錠剤もしくはドライシロップを使用します。小児用の錠剤は1錠に含まれる有効成分が成人用の半分の量のものです。

年齢で使い分けられることがおおいので、アレグラジュニアも年齢で使い分けられるます。

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アレグラFXジュニアの使い方

製品の特徴

  • 医療用と同じ成分を同量配合(フェキソフェナジン塩酸塩1錠あたり30mg配合)し、花粉やハウスダストによる鼻みず、鼻づまり、くしゃみなどのつらいアレルギー症状に優れた効果を発揮します。
  • 脳に影響を及ぼしにくいため、眠くなりにくいアレルギー専用鼻炎薬です。
  • 「集中力、判断力、作業能率の低下」といった、気付きにくい能力ダウン(インペアード・パフォーマンス)も起こしにくいお薬です。
  • 1日2回の服用で、24時間効き目が持続します。
  • 空腹時にも服用できます。
  • 小さくて飲みやすい錠剤のお薬です。

効能効果

花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり

用法用量

下記の量を服用してください。
7才未満:服用しないこと
7才~11才:1回1錠
1日2回朝夕
12才~14才:1回2錠
1日2回朝夕

ジュニア用なので15歳以上は大人用のアレグラFXをつかいましょう。1錠中のフェキソフェナジンの量は大人用のものの半分なので、12才~14才のところをよくみてみると1回2錠になっていますね。

ということは12~14才ではもう大人量でのむということになります。あえてジュニア用を飲む必要はないように思えるんだけど、頭の固い話になるんだけど、大人用は説明書に15歳からって書いてあるので15歳からしか使ったらダメです。もし14才につかって重大な副作用が出てしまった場合は不適切な使用として副作用救済制度の対象外になってしまいます。

量的には「30mg×2錠」と「60mg×1錠」は同じことなんですけどね。逆に60mgの錠剤を半分に割って子どもに0.5錠でのませるのもダメです。量的には同じでも説明書以外の使い方をすると、なにかあったときには救済制度適用外になってしまう。

市販薬のアレグラFXと処方箋のアレグラ錠との違い

有効成分は同じですが使用目的が市販のものは制限されています。市販品の主な用途は「アレルギー性鼻炎」です。花粉症やハウスダストによる鼻炎症状の緩和にもちいられます。

医療用のアレグラも同じです。眠気インペリアードパフォーマンスが低下しない花粉症の薬として受験生・学生・社会人・ドライバーなど多くの人に重宝されています。

実は、医療用のアレグラは「花粉症」だけでなく、「蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒」という適用をとっています。つまり、蕁麻疹やかゆみに使うことができるんです。

市販薬で「かゆみ」や「じんましん」に薬を使いたいときは違う成分のものを選びましょう。第二世代の抗ヒスタミン薬は「アレルギー性鼻炎」ばかりなので「蕁麻疹」には第一世代のものを選択せざる終えない。眠くなるけど我慢してな。

医療用のアレグラ錠(フェキソフェナジン錠)の効能効果

せっかくだから医薬品添付文書でもみてみましょう。

効能効果
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

使用上の注意
本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。

花粉症の薬って1週間くらい前からのんどかないと効かないとかいうけど、そんなことないです。飲んだ次の日から効きます。添付文章にも「直前から投与を開始し」って書いてありますね。

錠剤の場合は7才~の適用ですが、ドライシロップに関してはもっと小さい子供でも使うことができる。それこそ生後6カ月の乳幼児でもアレグラなら服用可能です。

アレグラドライシロップの添付文書

効能効果
通常、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、用時懸濁して経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
通常、2歳以上7歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg、6ヵ月以上2歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回15mgを1日2回、用時懸濁して経口投与する。

こまかく再分化されて年齢に応じて使う量が決められています。アレグラドライシロップは現在は供給ストップしているので使えないですけどね。これは製造の問題で商品の問題ではない。

処方されるアレグラ錠の使い方

より効果的にアレグラを使うためにもうちょっと細かい使い方もみていきましょう。

アレグラ(フェキソフェナジン)は食事の影響をうけるので空腹時が効果的

食事の影響
健康成人男子22例にクロスオーバー法で、空腹時及び食後(高脂肪食)にフェキソフェナジン塩酸塩錠120mgを単回経口投与したとき、空腹時に比べ食後投与時のAUC0-∞及びCmaxはそれぞれ15%及び14%減少した。日本人においても、クロスオーバー法による検討ではないが、フェキソフェナジン塩酸塩円形錠を食後投与したときのAUC0-∞及びCmaxから外国人と同様の食事の影響が推察された。

食後投与にするとちょっとだけ効きが弱くなります。市販薬も同じでしょう。市販薬の説明書をみてみると「食後」「食前」の指示は特になりので自分のタイミングで飲むことができます。「食後」にのんであまり効き目が感じられないようなら「空腹時」にためしてみてもいいでしょう。

オレンジジュースやリンゴジュースで服用したらダメなの?

ダメです。なんとアレグラの有効成分フェキソフェナジンは食事以外にもジュースとも相互作用があります。グレープフルーツジュース、アップルジュース、オレンジジュースなどと一緒に服用すると、TATP阻害によってフェキソフェナジンの消化管吸収が低下し、100%のジュースで血中濃度が、60~70%低下すると言われています。

血中濃度が60~70%も低下したそりゃ効かなくなりますわ。ジュースで服用は避けることはもろん2時間くらいはあけれるようにするといいでしょう。上記で説明してますが、食後に飲まなければいけない薬ではないのでオレンジジュースなどと2時間以上あくタイミングで服用するといいでしょう。

水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムとの併用も注意

水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム(例:太田胃散、キャベジン、サクロン)のような制酸剤と一緒に服用すると、制酸剤による吸着でフェキソフェナジンの消化管吸収量が低下し、血中濃度が40%低下すると言われています。

微妙なのが酸化マグネシウムです。ぶっちゃけ水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなんてほとんど登場しないから気にしなくてもいいんだけど、酸化マグネシウムは無視できないです。やたらと飲んでる人が多いですからね。

添付文書には酸化マグネシウムとの併用についての記載はありませんが、水酸化マグネシウムと親せきのようなものなので2時間以上ずらした方があんしんだろう。

アレグラ錠の副作用

添付文書より参照

副作用等発現状況の概要〈成人〉
国内・外の臨床試験において、総症例6,809例(国内1,060例、海外5,749例)中、1,093例(16.1%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められ、主な副作用は頭痛310例(4.6%)、眠気158例(2.3%)、嘔気83例(1.2%)等であった。(効能・効果追加承認時)
使用成績調査及び特別調査において、総症例3,876例中、61例(1.6%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められ、主な副作用は眠気19例(0.5%)、腹痛8例(0.2%)、めまい、けん怠感各5例(各0.1%)等であった。(再審査終了時)

多いのが、頭痛、眠気、吐き気ですね。まぁ、こんなもんでしょうね。

-市販薬

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