ヒルドイドソフト軟膏とヒルドイドクリームは細かな違いはあるが、
どちらも有効成分ヘパリン類似物質を1g中に3.0mg(0.3%)含有する塗り薬です。
先に発売されたのが、ヒルドイドクリームです。ヒルドイドクリームは発売当初は保湿剤としてではなく、
表在性静脈炎、血栓症、瘢痕形成の改善などを効能として発売されました。
後に、モルモットに対して角質水分保持増強作用を有することが実証され、臨床試験により乾燥性皮膚疾患に対する有用性が認められ、「皮脂欠乏症」の効能効果を取得して、
保湿剤として使われるようになったのです。
保湿剤として認められてから、追加になった剤形が、ヒルドイドソフト軟膏とヒルドイドローションです。
ヒルドイドのインタビューフォームより
ヒルドイドクリーム0.3% :良好な展延性を有する水中油型の乳剤性軟膏である。
ヒルドイドソフト軟膏0.3%:良好な展延性及び被覆性を有する油中水型の乳剤性軟膏である。
ヒルドイドローション0.3%:展延性に優れ、広範な患部に使用しやすい水中油型の乳剤性ローションである。
油中水型のヒルドイドソフト軟膏の方が、油分を多く含むため、被覆性を有するという旨の記述がありより皮脂欠乏症に適していると言えます。
使い心地は、
ヒルドイドクリームの方が軟膏よりも、さらっとした使い心地になります。
また、ヒルドイドクリームは、チモールを含有するため、軽油のような独特な匂いがあります。
どちらも保湿効果はあります。
主流は、ヒルドイドソフト軟膏だけど、肌にあってさえいればどちらでもいいと思います。