意識低い系薬剤師の転職紀行

安寧の場所を求めて3年ごとに転職を繰り返す意識低い系薬剤師。管理薬剤師になりたくない万年勤務薬剤師。やる気はないけど薬は好き。

膀胱炎の市販薬にはどんなものがある?違いは?

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膀胱炎は、女性に多い病気で一度発症すると繰り返すことが多い病気で、

一度かかったことのある方は再発しないように予防をすることが大切です。

膀胱炎の原因は、ほとんどが細菌で、増殖した細菌により膀胱に炎症が起こり、尿を溜めたり、排尿するという膀胱の働きに支障がでてしまう病気です。

膀胱内の尿にはもともと少量の細菌が存在していますが、膀胱には細菌への抵抗力があり通常は問題になることはありません。

しかし、疲労やストレスなどで、体力が落ち抵抗力が弱くなると、細菌に感染しやすくなり、膀胱内の細菌が増殖することで膀胱炎になります。

病院を受診すると膀胱炎の治療薬として、漢方薬や抗生剤が処方されます。

細菌感染が主な原因なので、抗生剤の治療が効果的ですが、

軽度の場合は、漢方薬のみで治療も可能です。

また、自身で症状をしっかり理解しているのであれば事前に漢方薬で予防することも出来ます。

漢方薬は、下肢を温め、血流をよくし、体の免疫利欲を高める働きがあり、膀胱内の細菌と戦う抵抗力を高めてくれます。

市販薬では、

抗生物質は販売されていないので、

膀胱炎のお薬は、漢方薬の中から選択することになります。

ただ、漢方はどれも似たような効能効果なので、選択が難しいです。

漢方薬に精通する医者であっても選択の目安はあるが、絶対これだという正解はありません。

とりあえず虚・実・中間証を目安に選び、試してみてあまり効果が実感できないようなら変えるくらいの気持ちで使うといいでしょう。

竜胆瀉肝湯
実証に用いるので、比較的体力があり、胃腸が丈夫な方用。
熱感や排尿痛が強い方に。

猪苓湯
中間証に用いるので、膀胱炎には一般的な漢方。体力が普通な方用。
水毒を改善してくれるので、喉が渇く、排尿痛がある、残尿感がある方に。

五淋散
中間証に用いるので、膀胱炎には一般的な漢方。体力が普通な方用。
慢性的な排尿痛、排尿障害、残尿感、血尿がある方に。
五淋散をより女性に親しみやすいパッケージに変えたのが、ボーコレンです。

八味地黄丸
虚証に用いるので、比較的体力がなく、胃腸が弱い方用。冷えによく効きます
老人、慢性的な排尿障害、下肢の冷えがある方に。

清心蓮子飲
虚証に用いるので、比較的体力がなく、胃腸が弱い方用。冷えによく効きます
頻尿、残尿感、排尿痛、冷え性がある方に。

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