過活動膀胱とは、トイレが近い、夜寝ていてもトイレで何度もおきてしう、我慢できずにもれてしまうことがあるなどの症状を示す病気です。
治療には、しばしば抗コリン薬が用いられ、
抗コリン薬のなかでも、とくに膀胱の筋肉に関与するムスカリン受容体に特異的なものが使用されます。
ムスカリン受容体に選択性が高いと、余計な抗コリン作用ででてしまう副作用の口渇、便秘、目のかすみなどが起きにくくなります。
膀胱平滑筋にあるムスカリン受容体をブロックすると、膀胱の過緊張を緩和し貯められる尿量を増やしたり、勝手に膀胱が収縮するのを抑制てくれます。
過活動膀胱によく使用される薬として、ブラダロン、ベシケア、ウリトス、ステーブラなど他にも色々あります。
発売時期が、最近のものほど、抗コリン作用の副作用が少なく改良されたものです。
発売時期
ブラダロン → ベシケア → ウリトス・ステーブラ
今現在市販で販売されている薬は、ブラダロンと同じ成分のお薬です。
ブラダロン:有効成分フルボキサート塩酸塩
ブラダロンは少し古い薬で、臨床データが豊富にあるので、市販薬に切り替えられましたが、
副作用は新しいタイプのベシケア、ウリトスの方が出にくいです。
さて、
この市販で販売されているフルボキサート塩酸塩は、レディーガードコーワという薬があります。
服用量も、ブラダロンの通常使用量と同じで、1日600mg服用できます。
膀胱の筋肉をゆるめてくれるので、膀胱に溜められる尿の量が増え、トイレに行く回数を減らしてくれるわけです。
ちなみに、男性の頻尿の原因に多い前立腺肥大症に抗コリン薬は禁忌になるので、
男性は使うことができない女性専用薬です。